タイトルの日付を入力し、
もうそんなになるのかと少し焦る。
こっちは朝から雨でした。
野暮用で車を走らせていた時、
BUMPの「ウェザーリポート」がかかりました。
まあ僕のスマホ繋いでるので
そのうちかかるのは全然不思議じゃないんですけどね。
ただこの雨のタイミングで
なんだかタイムリーな出来事に感じたので
今日はその曲について少し。
軽快な感じで始まるイントロ。
ジャンジャカジャンジャカ。
つい勝手に楽しいことが起きそうだと想像してしまいます。
雨上がり差したまんま 傘がひとつ
決まり通り色を踏んで 濡らした紐靴
マンホールはセーフね 帰り道で
いつも通り傘の中 笑顔がふたつ
BUMP OF CHIKCEN / ウェザーリポート
もうなんか情景がものすごく簡単に浮かび上がり、
電車とかでもにんまりしちゃうくらい可愛い光景。
傘がひとつ に対し 傘の中 笑顔がふたつ
とすることで相合傘を表現。
鮮やかですよね。
しかし次
何も言えないのは 何も言わないから
あんな事があったのに 笑うから
BUMP OF CHIKCEN / ウェザーリポート
一気に暗くなる。
小学生の時、情緒というのを習いました。
なんの話だったかは忘れましたが、
朝から雨が降っていたって感じで始まる。
これが心情を表しているんだって。
雨上がりに差したままの傘。
これってふたりが帰り道にやっていた
ゲームに夢中で忘れていたのもあると思うけど
どこか晴れない気持ちが残っていることを表しているんでしょうね。
語り手はもう一人の悲しい出来事を知っている。
しかし向こうは何も言わないので
何も言ってあげられない。
無理に掘り起こすのもなんだか気が引けるんでしょう。
いつもより沈黙が耳元で騒ぐ
次に出る言葉で 賭けをしている様な
夕焼けに差したまんま 傘がひとつ
見慣れた横顔 初めて見た様な
BUMP OF CHIKCEN / ウェザーリポート
いろんな感情が渦巻きます。
いつも見ているはずの横顔が
見たこともないような表情に見える。
そこで起こった悲しい出来事が
今まで以上にひどかったのか
はたまた蓄積がつらくなったのか。
そんな下校も終わりを迎える。
交差点で別れを告げる。
そして次。
国道の川を渡って やっぱり振り向いたら
マンホールの上に立って 傘がくるくる
BUMP OF CHIKCEN / ウェザーリポート
国道の川ってのは多分横断歩道。
この傘がくるくる。
かわいらしくマンホールの上で
くるくる回してるのかと思いますよね。
でも次の歌詞で状況がわかります。
あの傘の向こう側は きっとそうだ 信号は赤
BUMP OF CHIKCEN / ウェザーリポート
くるくるの後に一度曲が止まります。
道路の真ん中、マンホールの上で止まり
車に轢かれた衝撃で舞い上がる傘。
その傘が落ちた時、
信号が顔を出し、赤だとわかる。
(この部分はあくまで僕の解釈)
あなたのあの笑顔が あなたの心を隠してた
BUMP OF CHIKCEN / ウェザーリポート
この軽快な曲調が表していたのは
まさにこれなんじゃないかと。
こうやって聴きこんで、
あるいは歳を重ねて、
見えてくるものがあるから
音楽はいいですよね。
咀嚼してどんどん味が出てくる曲、好きです。
鋭い人は曲が出た当初からわかってたんだろうけど
こういうのに気づき次第、
共有していきたい。
皆様からも感想とか
また違った角度からの解釈
是非聞かせてください。
よしなに。
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